驚くかもしれませんが、嘉之助蒸溜所（Kanosuke Distillery）がある前に、日置蒸溜所（Hioki Distillery）が存在しています。嘉之助の親会社芳嗣蒸溜所（Komasa Jyozo）は、先駆的なメローコヅル焼酎（小正醸造 メローコヅル焼酎）で知られていますが、その焼酎造りは日置で行われていました。

話によると、嘉之助蒸溜所は、家族経営の焼酎造っていた芳嗣蒸溜所の二代目当主、嘉之助芳嗣（Kanosuke Komasa）さんの名を冠して名付けられました。嘉之助芳嗣さんは、長期熟成された樽焼酎、特に米焼酎「メローコヅル」を初めて導入なさっていました。これは1950年代に大ヒットしたので、醸造所に大きな評価をもたらしました。

しかし、過去数十年に焼酎の消費は安定した減少傾向にあります（最近ではわずかに復活の兆しも見せる）。これが嘉之助蒸溜所というウイスキー部門の設立を促しました。日置の施設の利用が減少する中、当初はコマサジン（Komasa Gin）の生産に用いられています（コマサジンも人気がある）。そして、最近ではグレーンウイスキーや他のウイスキーの生産に改装されました。ここでのアイデアは一石二鳥です。日置での焼酎活動が減少する時、ジンやウイスキーなどのより人気があるアルコールの生産に役立てることができます。

したがって、日置が時間とともにより大きな役割を果たす可能性が高いです。嘉之助のウイスキー野望において、地元で蒸留されたグレーンウイスキーを生産し、嘉之助の日本のウイスキーブレンドに利用することで、その役割を果たすでします。

それに、日置蒸溜所の製品を初めて試す機会です。使用される原料は、未麦芽大麦と麦芽大麦の組み合わせで、ポットスチルで蒸留されます。嘉之助はこれをアイリッシュウイスキー蒸留所のプロセスに例えていると言いました。バージンアメリカンホワイトオーク樽とバーボン樽で熟成されて、約3.5年間の熟成を経て、51% ABVで瓶詰めされます。

Let's go!

嘉之助日置ポットスチル、51% ABV - レビュー

テイスティングノート

色：ゴールド

香り：非常に香り高い - 黒糖、キャラメルカスタード、紅茶、赤リンゴ、オレンジマーマレード、ハチミツレモンキャンディ。その後、煮込んだプラム、ドライアプリコット、乾燥したハーブの根などの香りが出ます。少しガムの香りがします。果物の香りがありますが、全体的には黒糖などのかおりは果物の香りより濃厚です。

味：濃厚で、調理された黒い果物 - プラム、オレンジマーマレード、マヌカハチミツ。甘くて、より濃縮された味わいで、質感も濃厚です。トーストされたアーモンドやシナモンの味も混ざってあります。最初はかなりスパイシーで強烈ですが、中盤により豊かで深みのある味わいになります。

フィニッシュ：ここではよりハーブが強調されています。ユーカリとジンジャーキャンディ、デーツプディング、煮込んだプラムがあって、ブラウンシュガー、シナモン、焼きマシュマロのペストリーノートへと明るくなります。バニラソースをかけたシナモンロールを思わせる白い花やバニラもここにあります。

私の考え

ここでの驚きは、その素晴らしいの香りです。本当に濃厚でフルーティーな味が、ハーブに変わりつつも同時に少し菓子のような感じで、取っつきやすくても興奮を持続させるものでした。

味わいでは、最初はかなりスパイシーで少しシャープな印象がありましたが、ハーブやフローラルなフィニッシュへと落ち着きました。時にはバーボンっぽいでも、よりフレッシュでフルーティーなことが非常に魅力的でした。

口当たりでもっと柔らかくて欲しいところですが、香りは本当に別格で、特にペストリー のようなフィニッシュも目立ちました。

これが日置蒸溜所の製品を初めて味わう機会であり、初めのは非常に高い評価を得ています。どやって嘉之助の独自な様式にどう補完されるか、見守る価値は十分にあります。

私の評価：7.5/10

スコア/評価スケール：

• 9-10：非常に優れている、非常に記憶に残る、もし買えるなら絶対に買う。
• 7-8：優秀、そのカテゴリーの多くを上回る、購入を検討する。
• 4-6：良い、まあまあ、普通；欠点はあるが受け入れられる；悪くないでも個人的に好みではない；それでも試す価値はあるし、価格が適切なら購入も考えられる。
• 1-3：良くない；本当に楽しくない；試すことさえお勧めしない。
• 0：未評価、商品が損傷している可能性がある、異常なもの。

@111hotpot